2023年4月に阪和記念病院に新しく形成外科が開設されました。
「形成外科って何を診てくれるの?」と疑問に思う方も多いかもしれません。
そこで、診察にあたる竹治幸大医師からお話を伺いました。
2023年4月より阪和記念病院で形成外科として
診療を開始している竹治と申します。
形成外科とは?
「形成外科」がどのような疾患を対象としているか、については、他の診療科(例えば、眼科や皮膚科等)に比較して、名前だけではわかりにくく、医療関係者でも知られていないことが多いです。一般的に、皮膚外科の仕事が主となることが多く、表皮上のできもの(多いものとしては粉瘤)、皮下の腫瘤(脂肪腫、神経鞘腫、血管腫、等)を日帰りの手術(状況に応じて入院全身麻酔下に手術)で切除しています。
当院内でも少しずつ周知され受診数も増えてきております。手術の傷跡をなるべく目立たなく治癒を目指すことも主な目的としており、他院での傷・傷跡(肥厚性瘢痕、ケロイド)の診療にもあたっております。当院では1人で診療にあたっていますが、不意の怪我(切りキズ、火傷、等)に対して外来時間外も可能な限り対応しております。
診療活動を始め半年ほど経ってきていますが、阪和記念病院での診療の特色として、眼科の先生方・スタッフからの紹介もあり、目があけにくい眼瞼下垂症や眼瞼痙攣の手術の件数を増やしています。脳神経外科で頭部外傷も積極的に診療されているため、顔面の傷だけでなく顔面骨骨折も診療にあたる機会が比較的多くあります。他、足潰瘍に対して診察にあたり循環器内科の先生方とも協力し加療を行うことや、入院されている方の難治性潰瘍の診察も行い、当院での多職種による褥瘡回診を再開し活動の幅を広げていっております。
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皮膚科の忽那先生と一緒にチームで回診を行っています
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回診の際の処置の様子
お気軽にご相談ください
皮膚・皮下のできものや、傷・時間が経っても治らない傷、痛み痒みの伴う傷跡・目立つ傷跡でお悩みの方は、ご受診・ご紹介いただければ幸いです。