年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	0	8	41	51	112	142	245	531	629	280

内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040081xx99x0xx	誤嚥性肺炎	121	28.62	20.51	30.58	86.67
110310xx99xxxx	腎臓又は尿路の感染症	89	22.84	13.00	17.98	83.83
060035xx04xx0x	結腸（虫垂を含む）の悪性腫瘍	59	4.20	4.10	1.69	76.15
060102xx99xxxx	穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患	54	6.04	7.74	1.85	63.35
060340xx03x00x	胆管（肝内外）結石、胆管炎	52	12.25	9.53	11.54	77.56

当院は錦秀会グループの急性期病院としてグループ関連施設で発生した誤嚥性肺炎など24時間体制で対応しているため、入院に占める肺炎患者数が多い傾向があります。
さらに周辺地域の開業医からの発熱、感染症関連の入院を積極的に受け入れており感染症患者数も多い現状です。
また内視鏡センターを設置し、あらゆる消化器内視鏡関連の処置、治療を施行しているため、消化管腫瘍・ポリープ切除術や総胆管結石除去術など内視鏡治療関連の入院患者が多い特徴があります。

外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060160x001xxxx	鼠径ヘルニア（15歳以上）	45	5.44	4.86	0.00	68.02
060035xx010x0x	結腸（虫垂を含む）の悪性腫瘍	22	21.45	16.19	0.00	77.14
060150xx03xxxx	虫垂炎	20	6.35	5.44	0.00	43.75
060330xx02xxxx	胆嚢疾患（胆嚢結石など）	19	6.42	6.41	0.00	65.58
060220xx97xxxx	直腸脱、肛門脱	14	5.07	9.23	7.14	65.43

当科で扱っている症例は大きく分けると、癌等の悪性腫瘍に対する手術とヘルニア、胆石症等の良性疾患に対する手術、急性虫垂炎等の腹部救急に対する手術があります。
主に消化器疾患の手術治療を行っていますが、ヘルニア（脱腸）の患者様も多く、各々の患者様の病状にあわせ、従来の病変部分を切る手術の他に、腹腔鏡を用いた術式も採用しています。
内科の検査で見つかった胃癌や大腸癌の待期的手術の他、虫垂炎など緊急の患者様も積極的に受け入れ、迅速に治療を行っております。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
160800xx01xxxx	股関節・大腿近位の骨折	60	36.68	25.09	31.67	84.57
160760xx97xx0x	前腕の骨折	15	8.40	5.18	0.00	63.60
160690xx99xxxx	胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む）	ー	ー	18.81	ー	ー
160720xx01xxxx	肩関節周辺の骨折・脱臼	ー	ー	15.03	ー	ー
160700xx97xx0x	鎖骨・肩甲骨の骨折	ー	ー	6.19	ー	ー

高齢者の骨折が多く、骨粗鬆症による骨の脆弱性に基因する大腿骨近位部骨折、前腕骨折が多くなっています。
高齢者の患者様は運動能力も低下しており、他の内臓疾患を持っておられることも多く、元の日常生活動作のレベルに回復するのが困難なことも多いです。
そのため骨折に対する急性期治療後は、リハビリ等の継続のため、転院率が高くなっています。

	初発	再発	病期分類基準（※）	版数
Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明
胃癌	27	ー	ー	ー	16	ー	1	7，8
大腸癌	11	13	18	11	15	ー	1	7，8
乳癌	ー	ー	ー	ー	ー	ー	ー	ー
肺癌	ー	ー	ー	ー	ー	ー	ー	ー
肝癌	ー	ー	ー	ー	10	ー	1	6，7，8

初発の5大癌のUICC病気分類ならびに再発の実患者数を集計したものです。
UICC分類とは①腫瘍の大きさ②リンパ節の転移状態③遠隔転移の有無などで分類したもので、組み合わせにより癌の状態を4段階に評価したものです。
StageⅠが進行度が低く、StageⅣが最も進行した病気を表します。
当院では消化器疾患を中心とした患者様が多く、胃癌、大腸癌の患者様が多い結果となっております。
消化器系に対応するため、手術・内視鏡・化学療法などの設備の充実を行い、地域の基幹病院として患者様の病態や社会的背景を踏まえた治療に努めております。

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	ー	ー	ー
中等症	44	23.16	82.18
重症	ー	ー	ー
超重症	ー	ー	ー
不明	ー	ー	ー

成人市中肺炎とは、病院外の日常生活の中で罹患した肺炎を指します。
日本呼吸器学会「成人市中肺炎診療ガイドライン」による肺炎重症度分類（A-DROP）の定義に基づき、入院時の状態から重症度を決定し、それぞれの患者数・平均在院日数・平均年齢を示しています。
この指標では、細菌による肺炎が集計対象であり、インフルエンザウイルスなどのウイルス性肺炎や、食べ物の誤嚥が原因となる誤嚥性肺炎などは集計対象外です。
肺炎で入院される患者様の多くは高齢者である傾向から、平均年齢も高くなっております。

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	ー	ー	ー	ー
その他	ー	ー	ー	ー

内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径2cm未満）	147	2.34	3.43	4.76	75.13
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	62	2.89	17.00	11.29	79.89
K654	内視鏡的消化管止血術	51	0.88	10.90	21.57	72.98
K6871	内視鏡的乳頭切開術（乳頭括約筋切開のみのもの）	28	2.36	8.79	10.71	76.25
K6532	内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍粘膜下層）	24	1.17	5.75	0.00	77.67

当院は消化器センター、内視鏡センターを設置し、あらゆる消化器内視鏡関連の処置、治療を施行しています。
具体的には消化管腫瘍、ポリープの切除や総胆管結石除去、悪性疾患に対するステント留置術などを多く施行しており、内視鏡治療関連の入院患者様が多い特徴があります。　
大腸腫瘍（ポリープ・早期癌）を切除する手術が１位となっており、大腸にできた腫瘍を内視鏡を使って切除し、その切除した組織が良性か悪性のものか検査課に提出し判断します。
また近隣の診療所からの依頼・連携を保ち、緊急内視鏡にも対応できる体制を整えております。

外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	44	3.66	8.55	9.09	67.25
K719-3	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術	29	7.14	20.38	10.34	76.97
K634	腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側）	26	0.46	3.08	0.00	62.46
K6335	鼠径ヘルニア手術	21	0.76	6.05	4.76	74.48
K718-21	腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの）	20	0.55	4.80	0.00	43.75

単独の術式としてはヘルニア（脱腸）、胆石症、虫垂炎の手術が上位を占めていますが、悪性腫瘍の治療も多く行っています。
小規模のメリットである小回りの良さを活用し、内科と密に連携をとり、迅速な診断治療を心がけています。
個々の患者様の病状にあわせ、内視鏡治療、腹腔鏡下手術、開腹手術、化学療法など適切に選択して治療を行っております。

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0461	骨折観血的手術（肩甲骨、上腕、大腿）	48	2.48	31.88	35.42	82.19
K0811	人工骨頭挿入術（肩、股）	27	4.04	30.48	18.52	84.37
K0462	骨折観血的手術（前腕、下腿、手舟状骨）	26	1.38	9.92	3.85	66.35
K0463	骨折観血的手術（鎖骨、膝蓋骨、手（舟状骨を除く）、足、指（手、足）その他）	ー	ー	ー	ー	ー
K0301	四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術（肩、上腕、前腕、大腿、下腿、躯幹）	ー	ー	ー	ー	ー

高齢者の転倒が原因で発生する大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折に対する骨接合手術が多く占めております。
また大腿骨内側骨折に対する人工骨頭挿入術も多く行っております。
高齢の方は骨融合に要する期間が長いため、手術後の入院日数が長期になると、日常動作の改善目的でリハビリ専門病院へお願いすることも多く転院率も高くなっております。

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	ー	ー
異なる	21	1.03
180010	敗血症	同一	ー	ー
異なる	ー	ー
180035	その他の真菌感染症	同一	ー	ー
異なる	ー	ー
180040	手術・処置等の合併症	同一	20	0.98
異なる	ー	ー

入院契機の項目の「同一」は入院の原因となった疾患と同じもので、入院前に発症したことを示しています。
一方「異なる」は入院の原因となった疾患とは異なるもので、入院後に発症したことを示しています。
当院では、肺炎や尿路感染症等の炎症疾患の患者様が多く、高齢による免疫力の低下から様態が急変し、播種性血管内凝固症候群と敗血症に至ったと考えられます。
手術・処置等の合併症につきましては、入院契機とDPC病名（医療資源を最も投入した傷病名）が同一である症例がほとんどでした。
つまり、手術・処置などの合併症を主として入院され、治療を受けた患者様が多くなっております。

令和２年度 阪和住吉総合病院 病院指標

令和２年度阪和住吉総合病院病院指標