院長挨拶
「やさしく生命(いのち)をまもる」病院、患者さま、ご家族に満足していただける病院をめざします
阪和第二住吉病院は平成14年9月開院以来、赤木功人初代院長(現名誉院長)のもと「やさしく“生命(いのち)”をまもる」という医療法人錦秀会グループの基本理念に基づき地域に定着した医療福祉サービスを一貫して行ってまいりました。令和2年10月より大槻秀夫が赴任し院長業務を引き継ぎました。当院には急性期治療を受けられたにもかかわらず、自宅や施設への退院がかなわなかった患者さまが主として入院されています。このような患者さまの中には、自分の気持ちを十分にあらわせない方も多く、思いやりをもってお世話をする必要があります。「やさしく命(いのち)をまもる」ために、私たちは次のように心がけています。
- 患者さまに安心して療養していただけるよう、親切にやさしく対応します
- ご家族には病院や職員を信頼していただけるよう、誠実に努めます
- 職員の学びと満足度を高めることで、良質の医療と療養環境を提供します
帝塚山の住宅地にある療養病棟200床からなるコンパクトな病院ですが、廊下もゆったりとして、各階には明るい食堂があります。またリハビリテーションには特に力をいれ、広い訓練室で理学療法のみならず作業療法も行っています。その他、誤嚥を予防し、よりおいしく食事をとっていただくために、適温での食事提供なども行っています。
錦秀会グループには、近くに24時間救急を受け入れている急性期病院もあり、患者さまの病状変化にも迅速に対応できます。
今後とも、患者さま、ご家族に信頼していただける病院となるように全職員一丸となって誠実に努力してゆくつもりです。そのためにも、皆さまのご意見、ご質問を大事にしています。ご意見箱への投稿や職員に直接伝えていただくだけでなく電子メールにも対応し、ご意見をおまちしております。患者さま、ご家族、職員の満足度を高めることにより、療養型病院としての社会的使命を果たしていきたいと思います。
自己紹介
私は昭和54年(1979年)大阪大学医学部を卒業しました。臨床医をこころざし、大阪大学付属病院の麻酔科と集中治療部(ICU)で2年間研修したのち、大阪大学脳神経外科に入職しました。大阪大学脳神経外科研修コース終了後は、直ちに種子田護先生(錦秀会理事長代行、元近畿大学脳神経外科教授、元りんくう総合医療センター理事長)が院長をされていた阪和記念病院脳神経外科に勤務し、脳卒中や頭部外傷治療に専念しました。この間、1986年にはアメリカ国立衛生研究所 臨床センターに留学させていただきました。1988年、阪和記念病院に復職。その後、大阪大学脳神経外科、国立大阪病院(現、大阪医療センター)、大阪厚生年金病院(現、JCHO大阪病院)、住友病院で勤務し、大阪厚生年金病院と住友病院では脳神経外科主任部長を務めました。
脳神経外科では、最善の治療をおこなっても寝たきり状態になってしまわれた患者さんを多く診療してきました。30年の年月をはさみ、再び医療法人錦秀会が運営する阪和第二住吉病院に赴任し、脳卒中や脳神経外科急性期治療を受けられた後の患者さんを診させていただくことになり、運命の導きを感じています。
阪和第二住吉病院 院長 大槻 秀夫