ひな祭りとして親しまれている上巳の節句は、旧暦の3月3日が桃の花が咲く季節であることから「桃の節句」とも呼ばれています。当院では春らしさを感じて頂けるように、華やかな彩りに仕上げたちらし寿司を提供させて頂きました。
●常食の献立●
●嚥下食の献立●
※食べ物を飲み込む力が弱い方には、ペースト状に仕上げた嚥下しやすいお食事を提供しています。
●ひな祭りで頂く飲み物●
ひな祭りでは、もともと邪気を払い長寿をもたらすといわれている桃の花を飾る風習があり、これを飲み物で表したのが桃花酒です。これは桃の花を浸した清酒のことで、桃が百歳(ももとせ)に通じるとして縁起の良い飲み物とされました。「病を取り除いて顔色を潤す」と効果を期待された桃花酒を飲んで、平安時代の貴族たちはその力を身体に取り入れようとしたのです。江戸時代になると、桃の花との色彩の対比が美しい白酒が飲まれるようになりました。白酒とは蒸したもち米にみりんや米麹などを混ぜ、約1か月間熟成させた後にすりつぶして作られたもの。アルコール度数がかなり高く、子どもが飲むには適さないことから、かわって甘酒が楽しまれるようになりました。