冬至には「ん」のつくものを食べると、「運」が呼び込めると言われています。にんじん、れんこん、うどん、ぎんなん、等「ん」のつくものを運盛りといい、縁起を担いでいたようです。運盛りは縁起担ぎだけではなく、栄養を付けて寒い冬を乗り切るための知恵でもあり、土用の丑の日に「う」のつくものを食べて夏を乗り切るのに似ています。 当院でも、なんきんやにんじんなどを使用したお食事を提供しましたので、ご紹介します。
◆常食の献立◆
◆嚥下食の献立◆
※食べ物を飲みこむ力が弱い方には、ペースト状に仕上げた嚥下しやすいお食事を提供しています。
◆冬至の南瓜◆
かぼちゃは別名「なんきん」で運盛りのひとつですが、漢字では「南瓜」と書きます。冬至は陰が極まり再び陽にかえる日なので、陰(北)から陽(南)へ向かうことを意味しており、冬至に最もふさわしい食べ物になりました。また、かぼちゃはβカロテンが豊富なので、風邪の予防に効果的です。本来かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存が効くことから、冬に栄養をとるための賢人の知恵でもあるのです。