膝の痛み

膝の痛みの種類

• 変形性膝関節症（OAK）

  変形性膝関節症（OAK）は、膝関節の軟骨が摩耗して変形し、痛みや歩行困難を引き起こす疾患です。主に中高年に多く、加齢や過剰な負荷、肥満などが原因とされています。症状が軽度の場合は、薬物治療や理学療法、温熱療法などが有効ですが、症状が進行した場合には、手術治療が必要になることがあります。予防策としては、正しい姿勢の保持、適度な運動、体重の管理が重要です。また、階段の昇降や膝に負荷のかかる運動においては、膝を曲げて着地するなど、膝への負荷を軽減するように心がけることも大切です。

• 半月板損傷

  半月板損傷は、膝関節内側と外側にある「半月板」と呼ばれる軟骨組織が損傷した状態を指します。膝の曲げ伸ばしをした際に、激しい運動やスポーツの影響で損傷することが多く、痛みや膝の不安定感、関節内の不快感などが現れます。症状が軽度の場合は安静と物理療法での治療が中心となりますが、症状が重度の場合には手術が必要になることもあります。半月板損傷の予防には、スポーツなどでの膝の負担を軽減するようにトレーニングを行うこと、また、急な動きをする際には膝に過度な負担がかからないように注意することが大切です。

• 側副靭帯損傷

  側副靭帯損傷は、膝の外側にある「側副靭帯」が損傷した状態を指します。膝を内側に曲げたり、外側に過度な力が加わったりすることで、側副靭帯が引き裂かれたり、伸びたりすることが原因となります。主な症状としては、膝の外側に痛みが生じ、歩行時や運動時に不安定感が生じることがあります。軽度の場合は、安静と物理療法での治療が中心となりますが、症状が重度の場合には手術が必要になることもあります。側副靭帯損傷の予防には、適切なトレーニングやストレッチを行い、運動時には適切な装具を使用することが大切です。

• 十字靭帯損傷

  十字靭帯損傷は、膝の内側にある前十字靭帯（ACL）または後十字靭帯（PCL）が損傷した状態を指します。膝を曲げ伸ばしする運動中に、膝に大きな衝撃が加わることで、靭帯が引き裂かれたり、伸びたりすることが原因となります。主な症状としては、膝の痛みや不安定感、腫れ、関節可動域の制限などがあります。軽度の場合は、安静と物理療法での治療が中心となりますが、症状が重度の場合には手術が必要になることもあります。十字靭帯損傷の予防には、適切なトレーニングやストレッチを行い、運動時には適切な装具を使用することが大切です。