肩関節周囲炎

肩関節周囲炎について

肩関節周囲炎とは

肩関節周囲炎（かたかんせつしゅういえん）は、原因のはっきりしない肩関節周りの炎症や痛みのことを指します。四十肩、五十肩などと呼ばれることもあります。
肩の動きが制限され、日常生活や運動がしづらくなることがあります。
主な症状は？

肩関節周囲炎の症状には、肩の痛みやこわばり、腕の可動域の制限、痛みの増幅や夜間の痛み、しびれなどがあります。診断は、症状や身体的な評価、画像検査（X線、MRIなど）などで行われます。

原因は？

明らかな原因は定かではありませんが、主に下記のような要因があるといわれています。

負荷のかけすぎや反復動作・・・長時間の肩の使用や肩への反復的な負荷、スポーツなどの過度な活動によって、炎症を起こすことがあります。
姿勢の悪さ・・・前かがみの姿勢や間違った座り方、長時間のパソコン作業などによる肩の負担により痛みが発症することがあります。
加齢・・・年齢に伴い、肩の組織がだんだん衰えてきて、肩関節周囲炎が起こるリスクが高まります。

適切な治療が大切

肩関節周囲炎の治療は、安静や身体療法、炎症を抑えるための非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）の使用、リハビリ、筋力トレーニング、温湿布や氷の利用などが一般的に行われます。これらの治療が効果的でない場合には、注射療法や手術が検討されることもあります。正確な治療法は、症状の程度や個人の状態に基づいて医師と相談する必要があります。