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診療科・部門 心臓血管センター

下大静脈フィルター留置術 Inferior Vena Cava filter placement

対象疾患・適応

この治療は腹部から下肢における静脈に形成する血栓症という疾患や整形外科や産婦人科領域での術前に肺塞栓症予防目的で施行されています。

誘因

これらの血栓症は長期にわたる安静臥床や下肢静脈血流の停滞、肥満や婦人科疾患などにより下大静脈から腸骨静脈が圧排されることにより生じます。

治療手技の目的

静脈内血栓および外傷や手術時の脂肪やコレステロール、空気などが肺動脈に飛ぶと肺塞栓という致命的な合併症を引き起こす可能性があります。その事態を未然に防ぐために下大静脈フィルターという円錐型の金属の金網を下大静脈内に留置します。
必要に応じて一時的フィルターか永久フィルターを留置します。一般的に永久型は静脈血栓を有する患者様のうち、抗凝固療法を実施できない(手術直後・活動性出血・出血性梗塞などの禁忌や合併症を有する)患者様、抗凝固療法は可能でも骨盤腔内静脈・下大静脈領域の静脈血栓症、下肢近位部の大きな浮遊静脈血栓症のある患者様、血栓溶解療法あるいは血栓摘除を行う肺血栓塞栓症の患者様が適応になります。

 

下大静脈フィルター留置術の実際

写真:下大静脈フィルター留置の手順 図のようにカテーテルに収納されていた下大静脈フィルターを留置していく(① → ⑤)。

写真:下大静脈フィルター留置の手順 図のようにカテーテルに収納されていた下大静脈フィルターを留置していく(① → ⑤)。

血管撮影写真:下大静脈フィルター留置の様子

血管撮影写真:下大静脈フィルター留置の様子

  1. 下大静脈に造影剤の染まらない血栓陰影像を認める(矢印)。
  2. 下大静脈の血栓より上流(頭側)にカテーテルを進めます。
  3. カテーテル内に収納していたフィルターを下大静脈内に留置します。

 

実際に多量の血栓が捕獲された下大静脈フィルターの写真

実際に多量の血栓が捕獲された下大静脈フィルターの写真

足の付け根、もしくは右頸部を消毒・局所麻酔を行い、静脈を穿刺し管を挿入して造影剤により血栓の位置確認を行い、留置位置を決定したのちフィルターを留置して手技は終了です。
位置の移動を防ぐためにしっかりと糸で固定し、局所感染も防ぐために清潔に保護します。

合併症としては、頻度はかなり少ないですが下記のものが報告されています。
  • 出血
  • 血腫
  • 感染
  • 刺入部疼痛
  • 造影剤や局所麻酔によるアレルギー、ショック
  • 血管損傷
  • フィルターの移動
  • フィルターによる血栓形成など

留置するフィルターは永久留置が可能なものですが、基本的には異物であるため長期留置により血栓形成や、稀に下大静脈損傷が生じることがあります。

留置後は血栓形成を抑制するため、抗凝固薬は可能な限り投薬します。

留置後最長2週間以内であれば回収することは可能です。しかし、稀ですが回収可能型フィルターの場合でも、回収を試みても回収が困難な場合があります。

こちらは、患者様用に作成した「下大静脈フィルター留置術」のパンフレットです。ご参照ください。

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