院長のごあいさつGreeting
令和4年6月1日より病院長に就任いたしました井上雅智です。
私は令和2年4月に阪和第二泉北病院に着任しましたが、このときすでにコロナウイルスのパンデミックが起こっており、2年余り経過した今も未だに収束する兆しが見えておりません。当院では地域医療貢献の一環として、近隣住民の皆様や一般入院患者様への蔓延防止に細心の注意を払いつつ昨年11月からコロナ病棟を開設し、日夜コロナ患者様の受け入れを行っております。加えて、コロナ後遺症に苦しんでおられる方々も多く発生しておりますので、コロナ後遺症専門外来を開設しましたので、困ったことがありましたら是非受診していただきたいと存じます。
当院は1980年に開院し、現在入院病棟969床のベッドを有しています。そのうち療養病棟が約70%で、その他、急性期一般病棟、地域包括ケア病棟、人工関節センター病棟、難病や四肢不自由な患者を対象とした障害者施設等一般病棟、緩和ケア病棟と、主に老人医療を対象とした多岐にわたる疾患に対応できるような施設であります。そして設備機器もCT検査、PET/CT検査、各種超音波検査さらには、がん治療の一端を担うハイパーサーミア装置など高度専門病院に匹敵する医療機器が稼働しております。これらの設備を利用し、治療に当たっては、患者様それぞれの異なった症状に対応すべく、医師・歯科医師、看護師・介護士、薬剤師、理学療法士(リハビリ)、栄養士、放射線技師、検査技師、心理療法士など多くの専門職員が職種を超えたチーム医療を提供し、各患者様に合ったテイラーメイド的な治療が実践出来るようにしております。その一環として、本年4月より摂食嚥下専門外来と入院制度を立ち上げました。高齢者に非常に多く起こる嚥下障害は誤嚥性肺炎や窒息など重篤な状態を引き起こす原因ですが、我々はこの障害に対し、早期に訓練し改善すべく嚥下障害関連の資格を持つスタッフを中心にチームを結成し、外来・入院を担当しておりますのでご利用いただけましたら幸いです。
また当院は、病院に隣接してPET装置を有する阪和インテリジェント医療センター(HIMC)を併設しており、健診業務を担当しています。癌検診を始めあらゆる検診に対応できるよう、本年4月から婦人科検診を導入し、また最新の人工頭脳を用いたAI検診も運営しております。さらにPET検査では癌の精査のみならず、アンモニアを用いた心臓血流測定による心機能評価の導入も予定しております。HIMCも常に最新の技術を導入し進化しておりますので健康管理のため健診をお受けいただきたく存じます。
このように私たちは最新の医療の提供に努めておりますが、地域の患者様の診療の機会を増やすため、近隣の病院、医院、介護施設などとの連携をより強くすることは重要であると思っております。そこで、患者様の前方支援や後方支援を充実する目的で、以前の医療福祉相談室を改め、病院長直轄の患者支援センターとし、迅速でスムーズな支援を行えるように組織改革を行いました。さらに、受診希望の多くの患者様のすべてのニーズに答えられるよう”断らない医療”をテーマに取り組んでおりますので、ますますのご支援をよろしくお願いいたします。
当院の基本理念は「やさしく命を守る」であります。この基本理念の実践にはまず安全な医療を提供することが大前提であり、当院は医療安全を最重要課題として職員全体の意識向上とその実践に重きを置いております。私たちは常に“安心、安全な医療、そして質の高い医療の提供”を心がけておりますので、これからもどうぞ安心して当院の医療を受けていただきますようよろしくお願い申し上げます。
(医)錦秀会 阪和第二泉北病院
院長 井上雅智
病院理念と基本方針
医療法人錦秀会の「やさしく生命(いのち)をまもる」の基本理念に基づき、
- 自立支援、在宅復帰に向けたチーム医療を目指します。
- 安心、安全な医療・福祉サービスを目指します。
- 信頼いただける医療サービスの実践のため、自己研鑽します。