リハビリテーション科Rehabilitation
高齢化社会が進み、寝たきりや認知症の人が増加しています。それに伴い、風邪などをきっかけに「寝かせきり」から「寝たきり」になってしまう廃用症候群が、社会的な問題となっています。また、加齢と共に認知や運動の面だけでなく、食べ物を飲み込む嚥下機能も低下し、誤嚥性肺炎をおこす高齢者も少なくありません。廃用症候群に対しては、日常的に身体を動かして筋肉や関節が固まってしまわないよう動作練習を行う必要があります。入院患者さんを中心に生活の自立を援助し、身体面だけでなく精神的・社会的な活動性を向上させるリハビリを目指しています。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が看護師や介護職とチームとなってご家族と連携し、患者さん一人ひとりに合わせたプログラムを提供し、より人間性豊かな生活を送れるよう援助していきます。
当院には理学療法士43名、言語聴覚士15名、作業療法士10名、合わせて68名の療法士が在籍しています。 それぞれの専門職が連携しやすい病棟担当制を編成し、共通の目的を持ったアプローチを行っています。(1病棟あたり約4~5名の療法士が介入しています)
- 新しく入院された方全員に対して、リハビリ評価をしています。
- それぞれが望む「日常生活」に重点をおき、特に『食べることをあきらめない』取り組みをしています。
- 廃用症候群の予防と改善、在宅復帰を目指したリハビリを提供しています。
- 様々な疾患の特性に合わせたリハビリを行っています。(骨折、脳血管疾患、緩和ケア、人工関節、パーキンソン病など)