患者様・ご家族様へのお願いAttention
病気にかかると体力が衰えるだけでなく、気力も弱くなってきます。 その上、入院となると、住みなれた家を離れて病院という特殊な環境の中での生活となりますので、いろいろな問題や悩みが生じてくるものと思います。 私どもの病院ではそれらの問題に対処し、患者様やご家族の方々の心配や不安を、できるだけ少なくしたいと考えています。ここに書かれていることをお読みになって、疑問点やご質問あるいはご意見があればご遠慮なく病院職員にお申し出ください。 良い医療を提供したいと願っている私どもに何分のご理解とご協力をお願い致したく存じます。
- 病状と治療方針の説明(インフォームドコンセント)について
各患者様の病状やそれに適した治療方針をご本人やご家族の方に分かりやすく説明する努力を致しております。主として主治医がその説明に当たります。治療は患者様やご家族のご希望を可能な限り尊重して行います。診療は患者様と医師の相互理解が不十分だとうまく行きません。疑問があれば、ご理解が得られるまで十分におたずね下さい。 - 病院の性格
当病院は、主としてご高齢の、慢性疾患(安定期)の患者様が、「看護・介護」を中心に入院していただく病院です。もし、ご入院中に重篤な状態になられて、より高度な治療が適切であると判断された場合、適切な医療機関に転医していただく場合があります。その場合にはご相談させていただきますので、宜しくお願い致します。 - 贈り物は御遠慮下さい
感謝のお言葉は病院職員にとって何よりの励みとなります。もしご満足いただければ、是非その旨お伝え下さい。尚、金銭や品物などの贈り物はかたくご辞退申し上げます。
ご高齢者の入院に際してのお願い
【生活環境の変化が与える影響について】
ご高齢者は環境の変化(入院)に大変影響されやすいものです。 慣れるのに時間がかかります。またご家族の方たちのご心配がかえって患者様に大きく影響することもあります。そのため精神的にも不安定になり、うつ状態になりやすく、また感情が高まり、ときには認知症状態のような症状が出ることもあります。病院生活に慣れると平常に戻りますが、早く良くなるためにはご家族の方々が頻繁に訪問され、慰めや励ましをされることが役立ちます。 ご高齢者の治療と看護には愛情が大切であり、特にご家族の役割が大きいものであります。
【入院療養生活について】
ご高齢者の治療・看護等の最大の目的は自立支援、すなわち自分の生活は自分の意思と行動で行えるようにすることです。自分で食事し、自分で歩けることが生きいてる喜びであり、病状が許される限りそれらを目標とした毎日の訓練が必要不可欠であります。また、清潔で快適な入院生活を送っていただくためにも入浴や散歩等のご自宅と変わりない生活をしていただきます。しかし、これら入院療養生活の中でも予測不可能な転倒等のリスクが高齢者には少なくありません。尚、職員は常にこれらのリスクを最小限なものにするため、対策や防止に努力しておりますので、ご理解いただきたく存じます。
【感染症について】
病院は一般社会よりも感染症の方が多い所です。とくにご高齢者は感染に対する抵抗力が弱く、肺炎などの感染症にかかりやすいものです。病院では感染防止委員会を設置し患者様の安全管理に努めていますが、感染症の種類によっては伝染を防ぐため、お部屋替えなどをお願いすることがあります。その際にはご理解とご協力をお願い致します。