肝臓癌に対するラジオ波焼灼療法 (RFA)
- 電極を病巣に挿入し、460KHzのラジオ波で加熱し、癌を凝固壊死に陥らせる方法
- 1回の焼灼で約3cm範囲の壊死(エタノール注入療法に比べて確実な壊死、マイクロ波治療よりも広い範囲の壊死)が得られる
- 少ない治療回数と短い入院期間で治療できる
- エタノール注入療法に比べ局所再発率、生存期間いずれも優る
肝癌に対する経カテーテル的肝動脈化学塞栓術(TACE)
より確実なラジオ波治療を目指して
通常エコーの問題点
- 肝表面、肺に接する病変などエコーで描出不良となる例がある。
- CTでよく見えるが、エコーで見えにくい腫瘍もある。
対策
フュージョン対応エコーで三次元CT画像と対比しながら治療を施行
人工胸水法を用いたラジオ波治療
利点
- 通常エコーで見えない病変を描出できる。
- 多くの穿刺経路が確保でき、安全に治療できる。
人工胸水法の積極的な活用
利点
- 通常エコーで見えない病変を描出できる。
- より多くの穿刺経路が確保でき、安全に治療できる。
- 他臓器(肺,消化管,胆嚢,腎臓)の損傷を回避できる。
人工腹水法
ラジオ波治療(低侵襲治療)は患者さんの高齢化にも対応
ラジオ波治療のメリット
- 短い入院期間で治療できる
- 局所再発率も低く、治療効果は確実
- 合併症は、従来法と比べ問題ない(重篤な合併症を念頭に対処)
- 転移性肝癌にも適応を拡大
多発性肝のう胞に対するエタノール注入療法
- 症状の原因となる肝のう胞を選択して治療。
- エタノール注入療法により肝のう胞は縮小。
- 胃の圧排は解除され、腹満感、食欲不振など症状は消失。